第4回ぐんま100kmウォーク回想録 ~スティックで結ばれた絆~

今から3年前に宮本が書いた記事です。

第4回ぐんま100kmウォークは、おかげさまで無事終了しました。

今回は、実行委員長となり、大会運営のお手伝いとなりました。
クルマで伴走しながら応援、挑戦者の安全、体調の管理、緊急事態に備えます。

過去3回は、選手として参加し、完歩した喜び、リタイヤした悔しさを体験。
今回は、サポーターとして選手のときと同じような感動を味わうことが出来ました。
当日は、挑戦者がわずか9名。下は小学校3年から上は60歳と老若男女の選手。

途中、大本命がリタイヤする中で、スタートから18時間、残ったのは大野親子のみ。
過去完歩経験のある父が中学1年の息子をスティックで先導します。

太田市役所から桐生市役所にかけての緩やかな上りで、歯を食いしばって父に付いて行く迅くん。
桐生市役所に着いた瞬間倒れて、深い眠りにつきます。
スタートから72km22時を回り、疲労と眠気
が13歳を襲います。

「ここまで来れば、リタイヤしても誰も文句言わないよ。」と父。
「立派だよ、よくがんばったなー。」とサポーター。
もはやリタイヤかと思った時、父が長男の脚をマッサージし始めました。
しばらくして、ふたりは立ち上がりました。

同じゴールを目指し、気力だけで前に進んでいるかのようでした。
親子は、一本のスティックを離さず、リードする父、しがみついて行く息子。

途中、休憩するたび、父は息子の脚をマッサージ。
夜が明けて、リードしていた父も疲労がピークに差しかかる頃、スティックを持ち先導していたのは、迅くんでした。ゴールまで残り15km。

県庁に到着したのは翌朝6時40分。この記録は、前回完歩した父の記録より5時間以上も早く、私のベストタイムより15分も早い史上最年少記録となりました。(24時間40分)

下の写真は、県庁前、完歩直前の父子です。
ゴール後に聞いた父子からは、最初から完歩を目指していたんでリタイヤは考えていなかった、と。
目標設定、体力・気力の維持、そして覚悟と心構え、学ぶことの多かった大会でした。

ぐんま100kmウォーク実行委員会 実行委員長
宮本成人

コメントは利用できません。

第12回大会エントリー

参加申込