第2回ぐんま100kmウォーク回想録

今から6年前に宮本が書いた記事です。

 

多くの皆さまに支えられて無事終了することが出来ました。あらためて感謝申し上げます。
前回は、自分自身がどこまで行けるか、自分を信じて前に進むのみ。道に迷い、暗闇での孤独、睡魔、体力の消耗との闘いでした。

今回は、要領が分かっていたので気持ちの上では楽でした。参加してくれた仲間が完歩出来るように、昨年の経験から少しアドバイス。
コースの確認、難所、中継ポイント到着予定時間、必要なモノ、お役立ちグッズなど。

さて、賑やかに全員で朝6時スタート。
自分のペースで歩くことが完歩するポイントです。
履き慣れた靴、とあれだけ言ったにも関わらず、前日に買ったという某君。
しかもホームセンターで1000円の靴というから驚きです。

伊勢崎市役所(34km)過ぎた辺りから、ひとり、2人と途中リタイヤしていきました。
そして尾島町(50km)でみんなバラバラになってしまいました。
夕方6時を回り、孤独と暗闇、筋肉疲労が始まります。

私が驚かされたのは大野さん。
尾島町付近で、休憩していたら、足を引きずりながら歩いてくるのが見えました。
途中のスポーツショップに寄って杖を買ったんだそうです。
その痛々しい姿からはリタイヤ間近に感じました。

私がみんなに位置確認のメールをしたのが18時半。
その時、トップの山口さんは桐生市役所(72km)通過。続く小松さんが太田市役所(56km)手前。

最後尾の大野さんは遥か後方の尾島町(50km)。その後は連絡をしばらく取らなかったのです。

やがて21時にメールがあり、太田市役所で1名リタイヤ。
その12分後、大野さんよりメールがあり。

 だいぶ遅れをとっていますが、ようやく太田市役所到着しました。(21時)
 予定時間よりも過ぎていますがめげずに頑張ります。
 みなさんどうですか?

驚きでした。
あんな時間に、杖をつきながら、誰が見ても痛々しい格好で、太田市役所までたどり着いた。
まだ歩き続けていたことも驚きでしたが、まだ歩くというその強いメッセージ。
体力の限界をとっくに超えていたのは容易に推測できます。
しかも、太田から桐生まで(16kmの距離)は緩い上りでイチバン体力消耗すると難所。コンビニ・民家は少なく途中リタイヤは危険が伴います。

深夜1時過ぎ、桐生市役所に着いて、大野さんにメール。

返信は

 了解です。ちょっとずつ向かってます。

私は桐生市役所でしばらく仮眠。
が、あまりにも寒くて目が覚めました。
その寒さが尋常でないので、途中開いていたお好み焼き屋さんに入って休憩。
その頃大野さんはすぐ近くまで歩き続けて来ていたのです。


11時間ぶりに再会したのは、50号に入った笠懸町。
ゴールまで残り25キロの地点です。
途中で拾ったもう一本の棒でスキーのように杖を使ってました。

ここから小松さんと大野さんと3人でゴールを目指すことになります。

完歩出来た人に共通していたことは、自分のナビが常にゴールを目指していたこと。

寒かったら、途中のコンビニで手袋買ったり、温かいものを飲んだり。
眠かったら途中で仮眠すればいいし、疲れていたら、量販店でマッサージしたり、温泉に入ったり。

つまり目的が明確であれば、いろんな方法でその困難を乗り切ることが出来るのです。

今回は8人参加で完歩は4人。
トップの山口さんは、17時間58分という驚異的な速さ。
その日のうちに何が何でもゴールを目指していました。

私たちのゴールはその11時間半後の翌日昼前。達成感いっぱいのゴールでした。

みんな自分の限界まで歩いたと思います。辛くなかった人はいないでしょう。

今回はたくさんの方に応援していただき、その声が後押ししてくれました。
いっぱい勇気をもらいました。無謀なウォーキングに付き合ってくれた仲間、辛かったけどみんながいたからガンバレタよ。
ありがとう。

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ぐんま100kmウォーク実行委員会 実行委員長
宮本成人

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